ママが活躍できるお手伝いを故郷で
羽田 祐香/一般社団法人Oval
船引町
UTURN
私は、テレワークセンターテラス石森にオフィスを持つ一般社団法人Ovalで、ママが新たな一歩を踏み出すめのサポート役として活動をしています。ママと社会とのつながり、活躍機会の創出、コミュニティづくり、子育て・メンタルサポートなど、ママの「可能性」、「未来」、「充実」を、ママたちの手でつくっていきたいと考えています。
自分が”やりたい”を叶えるための場所へ
私は高校卒業をしてから、専門学校の進学をきっかけに上京をしました。特に場所にこだわりがあったわけでもないのですが、少なからず福島を出て一人で暮らしてみたいという憧れはありましたね。自分の視野を広げるためにも色んな世界を見てみたいと思い、「それなら、とりあえず東京に行ってみよう」との想いから上京を決めたのですが、いずれは福島に帰りたいなと思っていましたね。それから保育と福祉を学んでいく中で、自分のやりたいことは何かと考えた時に「子どもと一緒に生活をし、サポートしていきたい」との想いから、将来は乳児院で働きたいと思うようになりました。専門学校を卒業後は、自分の目指す働き方のイメージにピッタリと合う施設が地元になかったこともあり、想いを叶えるために東京での就職を決めました。その職場では約5年間勤め、自分の中ではもうやり切ったという達成感も芽生え、そろそろ地元に帰ろうかなと思うようになったんです。自分がいずれ子育てをするなら、自分も子どもも自然に囲まれながらのびのびと暮らせる福島でしたいと思っていたので、タイミング的にもちょうど良かったのかなと思いますね。
想いを紡ぎ、行動した先に待っていた大切なご縁
帰郷後は今までの経験を生かし、地元の保育園で働いていました。その時に、たまたまSNSを通して親子の絆を深めるための”ベビーマッサージ”の存在を知って、興味を持ったことがきっかけで、ベビーマッサージの資格取得にもチャレンジしました。それから、市外の企業内保育園の立ち上げにも携わり、やりがいを持って働いてはいたのですが、新たな悩みや葛藤も生まれてきました。その中で、子どもとの触れ合い方はもちろん大事だけれども、「もっと親側の視点に立って、ママたちの支援をしていくことで、お子さんとの関わり方をサポートしていきたい。」と思うようになりました。そこで悩んでいた私に、現在の勤務先の代表が「一緒にママが安心して子育てができるようにお手伝いをしていこう!」と声を掛けてくださったので、ベビーマッサージの資格も生かしながら自分の想いを叶えたいと思い、現在のお仕事をさせていただくことになりました。今こうして振り返ると、たまたま見たSNSがきっかけで今のご縁があるのだと思うと、本当に出会いに感謝だなぁと思いますね。
当たり前を幸せだと感じられる心の豊かさを
東京にいた頃は、もちろん買い物はしやすく便利でしたが、自分が大自然に囲まれた場所で生まれ育ったということもあり、水道水が美味しく飲めないのは結構ストレスでしたね・・。小さい頃から当たり前のように蛇口を捻ると美味しいお水が飲めていたので、地元を離れて、そして大人になってみて初めて気付く田舎の良さを感じた瞬間でもありました。仕事面では、帰郷したばかりで保育園で働いていた頃、園庭がなくてもちょっと散歩に行けば川遊びができたり、田んぼでバッタやトンボを捕まえたりなど、自然の中で遊べる環境があることは自分がやりたかった保育の形でもあったので、田舎のメリットだなと思います。でもこれって、都会での生活を経験したからこそ気付けたことですし、自分が置かれた環境の中で感じたことに敏感であることは、どこに居ても大切なんじゃないかなと思いますね。
好奇心を持って、アンテナを張ることが大切
田村市の魅力は何かと考えたのですが、シンプルに”人との繋がりが濃い”ということですかね。自分の場合はUターンということもありますが、同世代には起業した人や、家業の後継者などもいたりして熱い想いを持った仲間が多いので、困ったことがあれば色んな人に繋いでもらえたりして助けてもらっています。全く知り合いがいない方にとって移住するのはかなりハードルが高いと思いますが、同世代の人やママ同士が集まるイベント、または全く違う業種の方とお話しするだけで思いも寄らない出会いがあったりするので、常にアンテナを張っておくことは大事かと思います。私自身も、子育て世代のママさんのための支援事業を行なっていますので、何か困ったことがあれば力になりたいなと思っています。