移住×起業で地域と自分の未来を切り拓く!起業型地域おこし協力隊『宮之原さん、橋本さん、本田さん、新井田さん』
起業型地域おこし協力隊
田村市

福島県田村市では、地域特性を活用した事業を立ち上げ、その成果を地域に還元できる起業を目指す方を対象に、独自に起業型地域おこし協力隊制度を設け、起業へのチャレンジ環境を用意しています。
地域おこし協力隊とは、人口減少や高齢化が著しい地域において、地域の活性化や地域振興など「地域を盛り上げること」を目的に設けられた制度の1つです。自治体が外部から人材を受け入れ、隊員が地域の特性に応じた活動を行います。
\田村市の起業型地域おこし協力隊のメリット/
・給与を伴いながら起業準備ができる
・起業の準備段階から地域とのつながりをつくれる
・専門家から起業サポートを受けられる
・すでに起業に向け活動している隊員がおり共にチャレンジする仲間ができる
この記事では、県外から移住し、起業型地域おこし協力隊として活動する4名の「生の声」をご紹介します。起業を視野に移住を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
宮之原 尚子さん

ミッション:語学やカフェ事業の立ち上げ
移住前:東京都品川区
田村市で移住・起業しようと思った理由はなんですか?
大学時代の海外旅行をきっかけに「いつか海外に住む!」と決意。JICAボランティアとしてニカラグアに渡り、約7年間滞在した中で、「支援で変わらない現状を何とかしたい!」「ニカラグアの人たちが収入を得ながら家族で安心して暮らせ、子どもたちが夢を持ってワクワク生きられる世界を創りたい!」と考えたことが、起業を志す原点となりました。長男が小1の夏休みに家族で田舎暮らし体験をする機会があり、自然の中での生活に魅力を感じて移住先を検討。その際、自然に恵まれた田村市で、起業型地域おこし協力隊として挑戦できる制度を知り、移住を決めました。
どんな事業をしたいと考えていますか?
着任が決まった段階での事業テーマは、語学とカフェでした。移住後、地域の方々と関わり、住んでいく中でいろんな課題感を感じるようになったこと、第3子の出産、6年ぶりのニカラグアへの帰省を経て自分の想いが固まり、ニカラグアのコーヒーを軸に置いて多文化×多世代共生カフェを開く準備を進めています。

今後の活動について教えてください。
まずは、ニカラグアからコーヒー豆輸入・販売と田村でのカフェ開業。その先には、様々な体験コンテンツ、カフェの食品廃棄物を活用した環境事業、ニカラグアへの経済貢献や雇用創出にもつながる取り組み、日本の良いものを世界に広める取り組みにも発展させる予定です。
田村市で起業や移住を検討中の方にひとことお願いします!
移住も起業も様々な決断を伴い、簡単ではないかもしれませんが、地方でやる人が少ないからこそ意味があること、やるだけで誰かの勇気や力になることも多いと思います。一緒に地域も人も世界を元気に、もっと心豊かな社会にしたいなという方が、田村市にもっともっと来てくださったらうれしいです^^
橋本 剛さん

ミッション:キャンプ場開業、キャンプ事業での起業
移住前:埼玉県川口市
田村市で移住・起業しようと思った理由はなんですか?
キャンプの魅力に目覚めたのは、妻と行った長野県のレンタルキャンプがきっかけでした。大自然の中で心身が癒され、いつか自分のキャンプ場を開きたいと夢を抱きました。子どもの誕生を機に、自然豊かな環境で子育てしたいと考え、父の故郷として親しみがあり、元々住んでいた埼玉からのアクセスも良い福島県を、移住先に選択。田村市で起業型地域おこし協力隊の募集を見つけ、キャンプ場開業に向けた挑戦を始めました。
どんな事業をしたいと考えていますか?
・キャンプ場開業への取り組み
理想のキャンプ場用地を探し続けており、景観やアクセスの良さ、広葉樹の山林などの条件に合う土地を模索中です。
・事業化に向けた活動
グリーンパーク都路内のホップガーデンオートキャンプ場の運営管理を担当し、市の交流人口の増加に貢献できるよう奮闘しています。さらに片曽根山森林公園キャンプ場では、現状の施設や利用状況を分析し、より多くの利用者に喜ばれる提案を進めています。

今後の活動について教えてください。
まだ理想のキャンプ場用地に巡り合えておらず、良い景観と利便性を両立する場所を見つけることは非常に難しいですが、妥協せず探し続けています。私はJBS認定ブッシュクラフトインストラクターと、日本キャンプ協会認定キャンプインストラクターの資格を取得しています。市主催のアウトドア婚活イベントや移住者交流会のデイキャンプイベントで講師を務め、焚き火の火起こしやロープワーク実演などを行いました。参加者に楽しんでもらいながら、特技を地域活性化に活かせることを嬉しく思います。今後も資格と経験を活かし、地域の魅力を発信し続けたいです。
田村市で起業や移住を検討中の方にひとことお願いします!
起業型地域おこし協力隊は、あなたのビジネスアイデアを実現するための絶好の機会です。地域資源を活かしながら、事業を立ち上げられる環境が整っています。支援制度や地域のつながりを活用すれば、挑戦のハードルもぐっと下がります。あなたのアイデアで地域を盛り上げながら、夢を現実にしませんか?
田村市でともに挑戦し、活躍する仲間が増えることを楽しみにしています!
本田 進之介さん

ミッション:田村市にフィンランドサウナを作る
移住前:山梨県上野原市
田村市で移住・起業しようと思った理由はなんですか?
東京で営業職をしていましたが、生涯を通じてやり切れる仕事を探していました。多くの人の生活の手助けとなることがしたいと思い、サウナに着目。心をリセットし、リラックスと自己を見つめ直す時間を提供するため、「フィンランドサウナを作る」ことを目標に活動を開始しました。地元山梨県での開業を断念後、県外にも視野を広げる中で起業型地域おこし協力隊の制度を知り、自分に合っていると感じ応募を決意。起業型を募集している自治体はいくつかありましたが、都市部からのアクセスの良さ、豊かな自然環境、雪の少なさなどの利点から、田村市を選びました。
どんな事業をしたいと考えていますか?
「田村市にフィンランドサウナを作る」というテーマで活動しています。フィンランドサウナの本質は、現代社会から離れ、心身をリラックスさせ、大切な時間を過ごすことにあると思います。自然と調和したシンプルな造りが特徴で、明かりを抑え、快適性を重視。この「素朴さ」こそがフィンランドサウナの象徴だと考えています。

今後の活動について教えてください。
田村市船引町芦沢地区でのサウナ開業に向け、土地の整備と資金調達を進めています。長年放置されていた元桑畑の土地で、草刈りや倒木処理、林道整備などを実施中です。自然の力に圧倒されつつも、着実に開墾を進めています。今後も準備を進め、2025年中の開業を目指します。一日でも早くサウナを完成させ、田村市の皆さんに直接体験していただきたいです。
田村市で起業や移住を検討中の方にひとことお願いします!
田村市は、豊かな自然と温かい地域のつながりが魅力のまちです。起業型地域おこし協力隊として活動することで、地域の人々と協力しながら、自分のやりたいことを形にするチャンスがあります。私自身もこの制度を活用し、サウナ事業の立ち上げに挑戦中です。支援制度も充実しており、挑戦を後押ししてくれる環境があります。一緒に、田村市で新たな一歩を踏み出しましょう!
新井田 美菜子さん

ミッション:空き家を活用したシェアハウスとカフェを創る
移住前:埼玉県加須市
田村市で移住・起業しようと思った理由はなんですか?
出産を機に始めたお片づけカウンセラーや、夫の木工プロデュース活動を通じ、核家族化や単身世帯の増加による孤独や負担の問題を実感し、「シェアハウス」を創ることを決意しました。シェアハウスは、人々が互いに支え合い、協力して暮らすことで、孤独感を減らし、生活の負担を分かち合える新しい形の住まい。田村市でこの活動をしてみたいと思ったのは、移住体験でお会いした人々の暖かさや前向きさ、地域を大切に思う郷土愛、移住者を受け入れてくれる懐の深さに魅力を感じたからです。ここでなら、ゆるやかに人や自然と繋がり、「暮らしを楽しみ、いざという時には助けあえる」シェアハウスを創っていけるのではないか、また、その活動が地域に活力を与えると確信し、田村市の起業型地域おこし協力隊に応募しました。
どんな事業をしたいと考えていますか?
「サスティナブルなシェアハウスと、カフェ」を創ることをミッションに活動しています。田村市という地域や人を知る機会にも恵まれ、私が目指す「暮らしの場」のイメージが固まりました。震災で途絶えた里山のライフスタイルを未来へつなげるため、地域の人々とともに守る取り組みをしたいです。大きな開発はできなくても、この地域を好きになり、住み続けたいと思える場を創りたいです。

今後の活動について教えてください。
理想の物件探しは難航していますが、まずはスモールスタートを目指しています。シェアハウスの準備として「ふくしま創生塾」に参加し、事業プランをブラッシュアップ中。カフェの準備では、2024年6月から「よりあい処華」さんでお試し出店を開始し、和菓子の提供も行っています。農園は試行錯誤しながら土作りを進め、春に野菜を植える予定です。さらに「ときわ会」で蕎麦打ちを学びながら、里山に人が集まるカフェ開業を目指しています。
田村市で起業や移住を検討中の方にひとことお願いします!
起業型地域おこし協力隊の活動では、チャレンジできる時間を持てる任務だと思います。この地域にはいろいろな課題があり、またその課題に取り組む面白い方がたくさんいると感じます!
起業型地域おこし協力隊募集中!仲間とともに想いをカタチに。
田村市では、地域特性を生かしてビジネスを始めたい方のために、独自に起業型地域おこし協力隊制度を設け、起業へのチャレンジ環境を用意しています。
地方創生の最前線で起業を支援する株式会社MAKOTO WILLや、田村市で地域づくりに取り組む一般社団法人Switchが、起業を伴走・支援する環境を整えています。ローカルで活躍する人材を目指し、理想的な環境でチャレンジしてみませんか?
\こんな方におすすめ!/
・地方創生に興味関心がある方
・地方への移住を検討している方
・企業で地方創生関連事業を推進している方
・地域で事業展開を検討中の方
・地方公共団体関連で企業との連携を検討している方
・地方公共団体関連で関係人口創出を推進されている方