朝採れ野菜に田村名物の惣菜、お土産品まで。「食」「農」を通して生産者と地元住民、県内外からのお客さんを結び続けてきた農産物直売所

ふぁせるたむら

船引町

STORE

福島県田村市にある「ふぁせるたむら」は、JA福島さくらが運営する農産物直売所。お店の名前は『ファーム』と『セルフ』を掛け合わせた造語で、その名の通り、農家さんが直接農産物を販売し、地域住民が新鮮な野菜などを購入できる、「地産地消」を目的に建てられました。

そんな「ふぁせるたむら」について、店長の荻野典光さんにお話を伺いました!

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Q.どのような商品が置いてあるんですか?

A.採れたて野菜に果物、豆腐や油揚げ、ジャムや酒などの加工品を始め、新鮮な野菜を使った地元のお母さんたち手作りのお惣菜やお弁当、手芸品、ピザやジェラートと、数えきれないくらいたくさんのものを売っています。

野菜や果物は、基本的には朝、生産者の方が自ら納品にいらっしゃるのでとても新鮮です。カボチャなど日持ちがするものを除いて、基本的に夕方には農産物は店頭から全て下げてしまうので、並んでいるのは常に新鮮な野菜です。

Q.値段もスーパーで買うより安いものが多い気がしますが…?

A.そうですね。直売所の強みだと思います。通常3,000~5,000円で売られるような大きいブドウ(1キロ)が、ここでは1,000~2,000円程で売られています。びっくりしますよ。

Q.お客さんはどのような方が多いですか?

A.土日なんかは遠くからも結構来てくださいます。お土産物を買いに来る方もいますし、朝イチの採れたて野菜を目当てにいっらっしゃる方も多いです。

Q.店長さんおすすめの商品を教えてもらえますか?

A.全部おすすめなので難しいですが…。加工品でいうなら、パッションフルーツのゼリーやジャムは珍しいと思います。田村市大越町にある牧野ひまわり会で作っているんですが、あまり他では見ないと思いますね。

あと田村市産の大豆を使った一口サイズの油揚げは、食べやすいのか人気商品です。店内で揚げていますが、その際米油を使っているのがポイントです。

ひとくちサイズの油揚げ

Q.ピザやジェラートは店内工房で手作りされているんですよね?

A.はい。ピザは専用の石窯を使って焼いています。定番のミックスピザや期間限定ピザなど常時4種類、週末には6種類のピザを用意しており、どれも地元産の野菜や加工品をふんだんに使い、手作りしています。

ジェラートのおすすめは、やっぱり田村市ならではの『ピーマン』『ナツハゼ』『えごま』のジェラートですね。特にピーマンジェラートはびっくりされる方が多いですが、一度蒸したピーマンを使っているので苦味はなく、子どもでもおいしく食べられるジェラートになっています。

地元の食材をふんだんに使ったミックスピザ
噂の苦くない!ピーマンジェラート

Q.イベントもよく開催されているようですが、どのようなイベントがあるのでしょうか?

A.従業員やJA支店からアイディアを出してもらい、月1,2回はイベントを開催しています。色んなイベントをやっていますが、人気のイベントでいうと、春の苗市、お盆やお彼岸の花市、夏の桃祭りなどがあります。苗市は日本一売れると言われており、お盆の花市は市内だけではなく市外からも、1日1200~1500人程の人が訪れます。

桃祭りは、自分(店長)が自ら桃の産地である福島県伊達市のJA共撰(きょうせん)場(出荷前に農産物をより分ける施設)に行き、イベント用だけで3,000~4,000箱は仕入れてきます。そのため甘さ別に分けられた間違いなく甘い桃を、伊達市と同じタイミングで販売することができています。数は多くないですが、地元(田村市)で桃を栽培されている方もいるので、もちろん地元の桃もふぁせるたむらでは販売しています。

Q.ふぁせるたむらの裏に広い畑がありますが、あそこもふぁせるたむらが管理しているのですか?

あそこはJA福島さくら(ふぁせるたむらの運営団体)の子会社である(株)JAアグリサポートたむらがやっています。ふぁせるたむらとは二人三脚で活動することも多い団体です。詳しくは、(株)JAアグリサポートたむら部長取締役の八木沼さんに教えてもらいましょう。

【八木沼さん】ここでは大きく2つのことをやっています。1つは実証農場として、田村市で年間を通した作物の栽培ができるよう、作物の種類や組み合わせを色々と試しています。畑は全部で280アールの広さがあり、トウモロコシやブロッコリーなど、ハウス栽培以外の作物はふぁせるたむらで販売しています。

2つ目は、新規就農者の中長期研修や、就農のお手伝いをしています。ここができて7年になりますが、これまで7,8名の新規就農者の方が卒業していきました。

船引実証研修農場

Q.子どもたちへの農業体験もやっていると伺いました。

A.【八木沼さん】やっています。小学生や親子連れ向けに農業体験を実施したり、市内の保育園児がミニトマトの収穫体験に来たりします。地元のたむら支援学校の生徒が職業訓練として、畑での収穫から袋詰め、そしてそれらをふぁせるたむらで実際に売るところまで、実際に経験してもらいました。

そうした活動を通して、食農教育にも力を入れています。今後は来た人がもっと多くの作物に触れることができるよう、栽培作物を増やしていきたいと思っています。

収穫体験用のミニトマト

Q.最後に改めて店長さんにお聞きします。今後、ふぁせるたむらをどのような場所にしていきたいですか?

A.町の人が気軽に立ち寄れるような、地域のコミュニケーションの場になるとうれしいですね。

今後は新しい取り組みも始まる予定です。イベントスペースの一部を使って農業資材を販売し、今年の秋~冬頃にかけては、田村市産のそば粉を使ったそばを加工所で手打ちし、販売、できればその場での提供もしたいなと思っています。

これからもっとふぁせるたむらがワクワクする施設になって、地域の人たち、特に歩いて来るには難しいかもしれないですが、できれば子どもたちも安心して立ち寄れるような場所になってほしいなと思います。

ふぁせるたむらで作った田村市産りんごを使った「りんごのお酒(アップルシードル)」を持つ店長 荻野さん

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市内の人は毎日の買い物に、市外の人はお土産や田村市の新鮮でおいしい産品を求めて、毎日色んな人が訪れるふぁせるたむら。インタビュー中にも「何してんだい?」「(白菜の苗を見て)これとこれは何が違うんだ?」「長ナスありますか?」とお客さんとのコミュニケーションが絶えません。生産農家、お客さん、スタッフ、地域の子どもたち、色んな人がつながる素敵な場所、ふぁせるたむらです。

「農産物直売所 ふぁせるたむら」について

住所:福島県田村市船引町船引字遠表143
電話:0247-82-4800
URL :https://life.ja-group.jp/farm/market/detail?id=975
営業時間:9:00~18:00
定休日:毎月第1水曜日、年末年始
駐車場:118台完備

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