【開催報告】福島のパイセン移住者とつながる 第4回「地方に友達を作ろう 先輩移住ファミリーとのオンラインおしゃべり会」
オンライン
2023年2月9日(木)に、コロナをきっかけに移住し、移住先である福島県田村市にて美容室を開業したファミリーとおしゃべりをする少人数制オンライントークイベントを開催しました。
コロナによる生活環境の変化をきっかけに東京から田村市への移住を決断された「遠藤佳祐さん」と「遠藤彩乃さん」ご夫妻。
田舎暮らしの中でのリアルな感想や、生活の変化、移住先である田村市で美容室を開業させるまでに至った経緯など、参加者の皆さんからの質問に答えながら和気あいあいとお話をしました。
ゲスト
遠藤佳祐さん: 田村市出身。東京で美容師となり結婚。2人の子宝に恵まれる。新型コロナ感染症が広がり、自粛生活が続く中で 東京での生活に意味を見出せなくなり、子育ての環境を考えた結果田村市への移住を決断。2021年に移住し、 2022年9月には田村市に念願の美容室を開業し、日々地元の方々と交流を楽しみながら仕事に励んでいる。
遠藤彩乃さん: 東京都出身。東京で美容師となり結婚。2人の子宝に恵まれる。地縁のない田村市に移住をしたが、すぐに知人·友人もできてお子さんものびのびと生活ができており、東京に戻りたいという気持ちは出てこなかったとのこと。 休日は釣りや温泉など楽しみ、たむら暮らしを満喫している。
移住に関するリアルなおはなし
今回は少人数でのオンライントークイベントということで、参加者の皆様からも積極的に質問をいただきました。移住後の生活環境や田舎での子育てについてなど、その場で挙がった質問に対して、遠藤さんご夫妻に答えていただきました。
─子供同士が交流できる場所はありますか?
彩乃さん:子育て支援センターといった小さい子が遊べる場所が市内にあります。児童館やアスレチックが設置されている公園も近くにあり、家族で遊びにでかけています。また市外の遊び場にも車で出かけることもあります。
佳祐さん:(自分たちの子供が通っている)幼稚園が結構大きなところなので、子供同士の交流はもちろん親同士の交流もできると思います。船引町の幼稚園や小学校は規模が大きいので、近所にも友達がいて一緒に遊んだりしています。
─子供がいるためワンルームではなく一軒家の賃貸を探しているのですが、家を探すときはどういった手順で探しましたか?
熊谷(司会者):現地の不動産屋さんに来て物件を探す方が多いですね。また移住検討者が利用できる市営住宅(利用期間は1年間限定)があり、一旦市営住宅に入居し、1年の間に住居を探すという方もいます。
─移住検討者向け市営住宅を借りる場合、どこに相談すればいいですか?
熊谷(司会者):田村市役所のホームページに移住者検討者向けの市営住宅の詳細情報が載っておりまして、そこで申請書もダウンロードできます。ホームページ記載の問合せ窓口を通してご相談ください。
─移住を決めるときに夫婦間でどのように話し合いましたか?また、田村市を選んだ決め手は?
佳祐さん:私から提案しました。ちょうど世の中にコロナが蔓延し始めた頃で、子供たちをどこにも遊びに連れていくことができませんでした。また東京ではアパート暮らしだったのですが、子供たちがジャンプしたり大声を出したりしたときに注意するということにももどかしさや疑問を感じていました。のびのびと生活できる、自然の多い場所に引っ越した方が良いのではないかと思ったのです。
彩乃さん:ちょうど子供を産んで家を買おうというタイミングでした。住宅購入について2年くらい調べていたのですが、家の値段もどんどん上がってきて。だったら主人の実家がある田村市に行っちゃおうかという感じでした。
─最初から(美容室の)独立を考えていたのですか?
佳祐さん:独立は考えていませんでした。美容業をやめようかとも思っていました。こちらに来て良い仕事があればと思ったのですが、なかなか見つけられませんでした。実家が床屋をやっていたので手伝っていたのですが、そこで「やっぱり美容業が楽しいな」と改めて思いました。
─移住を決めるまで、不安はなかったのでしょうか?
佳祐さん:移住するときはありませんでしたね。お店を出すときには、妻が「お客さんが来なかったらどうしよう」などと心配をしていましたが、結果的には問題ありませんでした。
─お店のこだわりは?
彩乃さん:保育園の目の前にあるのでキッズスペースを大きめに設置して、お子様連れでも安心して来ていただけるようにしました。
実際に田村市に移住してみて
─なぜ移住先に田村市を選んだのですか?地域の人とのコミュニケーションで苦労されたことは?
佳祐さん:決め手は、実家が田村市にあったからですね。
彩乃さん:移住したとき、周りの人たちはあたたかく迎え入れてくれましたよ。
佳祐さん:田村市の人達はアットホームです。玄関に誰かがくれた野菜が置いてある、なんてこともあります。野菜の値段などはあまり都内と変わらないけれど、もらうことが多いので安く済みます。
─移住してから変化したことはありますか?
佳祐さん:長男のことなのですが、東京にいた頃は保育園に行くときに毎朝行きたくないと泣いていましたが、こちらの幼稚園に入ったら「幼稚園楽しい!」と言いながら通うようになりました。
─田村市の自然や天候について教えてください。
佳祐さん:春先に毛虫は出ますね。しかし、生活範囲には出てこないです。毛虫よりカエルが多いかな。雪もここ最近は少ない気がします。すぐに解けてしまいますし、スタッドレスタイヤがあれば平気な感じです。
彩乃さん:こちらに来るときに一番心配だったのが運転でした。そもそも免許がなかったので。田村市の道路は走りやすいので、初心者でも運転しやすいです。車は一人一台あった方がいいですね。
─お子様が六歳だということですが、お友達とどうやって遊んでいますか?
佳祐さん:主に幼稚園で遊んでいます。同級生のお友達がうちのお店に髪を切りに来たときに遊んだり、隣に同じ年代くらいの子が住んでいて遊びにいったりします。子供が動ける範囲外に行く場合は、親が車を出したりします。
─バスは走っていますか?
佳祐さん:走っていますが本数が少なく、乗っている人もあまりいませんね。車移動が多いからだと思います。
熊谷(司会者):電車は磐越東線が走っていますが、1時間~1時間半に1本くらいの頻度で運行しています。また田村市では、船引らくらくタクシーやデマンド型乗合タクシー(滝根・大越・常葉・都路)といった安価で利用できる乗合タクシーも運行しています。市民の方を中心に多くの方が、買い物や通院などの際に利用されています。
─大人の方はお休みの日に何されているのですか?
佳祐さん:車で1時間半ほどで海まで行けるので、よく釣りに出かけています。その間、妻と子供は温泉巡りをしたりしています。
彩乃さん:福島県内には、沢山の種類の温泉があるので温泉巡りを楽しんでいます。硫黄が強いところや、お肌がつるつるになるところ、お湯が濁っているところとかあります。
佳祐さん:子供連れの場合ソリ滑りだけなら無料のスキー場があるので、そこに滑りに行って帰りに温泉に寄ったりもできます。車で1時間半くらいで色々なところに行ける地域なので、遊ぶところもいっぱいあります。
参加者の皆様からの質問に、終始笑顔で答えてくださった遠藤さんご夫妻。最後に移住検討中の皆様に向けてメッセージをとお願いしたところ、
佳祐さん:移住して何一つ後悔していないので、ぜひみなさんも移住してください!
彩乃さん:私も東京に戻りたいとは思ったことはありませんね。子供の性格も明るくなったし、食べ物も美味しいし、空気も綺麗で風景に癒されながら通勤できるし、心が満たされています。田村市は自分にあっている場所なのだと思います」
と、田村市での暮らしを心から楽しんでいらっしゃるご様子でした。
今回は4名の皆様にご参加いただきました。参加者からは、
・正直な暮らしの本音の部分が聞けたのが良かったです。
・和やかな空気感の中、みなさんとざっくばらんに会話ができてとてもよかった。
・「移住を後悔していない」とはっきりとおっしゃっていたことや、のびのびと暮らしてらっしゃる様子が印象的でした。
とのご感想をいただきました。
「福島のパイセン移住者とつながる」シリーズも次回が最終回!「地方移住×起業×子育て」をテーマに、先輩移住者とお話しできるオンラインイベントを3月17日(金)19:00から開催します。また、たむら移住相談室では気軽にご参加いただけるオンラインイベントや、実際に田村市に来て生活や魅力を感じ、地域の人と触れ合えるようなツアーを開催しています。イベントの詳細や最新情報は移住定住ポータルサイト「たむら暮らし」をチェックしてみてください。
たむらぐらし