【イベントレポ】森林資源から、地域の未来を考える2日間 ~森と人がつながる、1泊2日のアイデアソンツアー~

福島県田村市

2025年12月6日(土)・7日(日)の2日間、田村市にて「森林資源の活用」をテーマにした新しいビジネスの芽を生み出す、アイデアソンツアーを開催しました。
そして2日間の結果――
3つのユニークなアイデアが誕生しました!

生まれたアイデアはこちら
• たむらの資源を活かしたサウナ&リトリート
• カブトムシ対決のライブ配信ビジネス
• 自作キャンピングカーで巡る、地域課題解決の旅

「どうしてこのアイデアに辿り着いたの?」
「2日間って実際どんな流れだったの?」

このレポートでは、アイデアが形になっていくまでのプロセスを含めて、2日間の様子をお届けします!


田村市の森林について「知る」「見る」「考える」
【1日目:座学&フィールドワーク】

ツアー初日、オリエンテーションを終えた参加者がまず向き合ったのは、田村市の森林資源の現状を学ぶレクチャー。ちなみに市内の約70%を森林が占める田村市において、森林は単なる産業の場ではなく、地域の暮らしを支える重要なインフラでもあります。

講師は、フォレストクリエイト合同会社代表の桑原直人さん。現役のきこりとして現場に立つ桑原さんの話は非常にフランクで、林業の課題から事例紹介まで、参加者が自分事として捉えられるような興味深い内容でした。



午後はフィールドワークへ出発!
うっすらと雪が残る冬の空気の中、片曽根山へ 。
森林を歩きながら、桑原さんから「何十年もかけて成長する木の一生」や「きこりクイズ(スギとヒノキの見分け方)」など、ユーモアを交えたお話しを頂きました。

続いて訪れたのは、殿上山にある「ムシムシランド」です。ここでは、長年施設長を務め、現在は昆虫スペシャリストとして活躍する吉田吉徳さんにお会いしました。

吉田さんは、森の地形を活かした施設運営の経験をもとに、虫と人が共生する豊かな森のあり方や、森林の新たな可能性について熱く語ってくださいました。

【参加者の声】
「森林に精通している桑原さんのお話を聞くことができて良かったです。とても学びになりました」
「みんなで歩きながら、何かを見ながら体験できる仕組みだったため、深く事業について知れました」
五感を使ったインプットが、翌日のアイデア出しに向けた確かな土台となりました。

インスピレーションをカタチに。地域を動かすビジネス案が誕生
2日目:ワークショップ

2日目は、古民家を利用した自然と人がつながる拠点「nononowa」に場所を移しました。



本格的なワークに入る前に、まずは「nononowa」のオーナーであり、元地域おこし協力隊の中山真波さんによる敷地内のプチツアーが行われました。
納屋や養蜂の設備、コンポスト、そして建物の裏に広がる林など、中山さんの等身大の里山暮らしが詰まった場を一つひとつ巡ります。

実際の生活の知恵や、自然と共に生きる工夫を間近で見たことで、参加者の皆さんには新たなインスピレーションが降りてきている様子でした。
その後の「情報の棚卸し」では、前日のフィールドワークでの発見に中山さんの暮らしの視点が加わり、より多角的なアイデアが飛び交う時間となりました。

1.アイデアの棚卸しと事業アイデア出し(グループワーク)

まずは全員で、前日に見聞きしたことの棚卸しを行い、その情報を元に「どんな事業ができるのか」「こんなことができたらおもしろいのではないか」と色んなアイデアを出し合いました。

田村市のきれいな水や空気、星空や雪景色など自然に目を向ける人。
子どもの遊び場としての森林や食、薪ストーブなど、里山での暮らしに目を向ける人。
今回出会った熱く面白い「人」に注目する人。
同じことを見聞きしたはずですが、参加者からは色んな角度からのアイデアが出てきました。

2.アイデアからの事業の具体化(個人ワーク)

棚卸しとアイデア出しが済んだら、今度は個人個人で気になったアイデアを具体化していきます。

田村市に住んでいると、森林のある景観が日常になってしまい斬新なアイデアは出てきにくいですが、外部からの視点が加わるとその分新しいアイデアもどんどんわいてきます。

そして最終発表では、田村市の自然や「人」に注目した、非常にユニークな構想が披露されました。

「たむらの資源を活かしたサウナ&リトリート」
星空や雪景色など、田村の自然そのものを価値に変える滞在プログラム。

「カブトムシ対決のライブ配信ビジネス」
インドネシア産と田村市産のカブトムシを戦わせるなど、伝統ある昆虫文化をアップデートする試み 。

「自作キャンピングカーで巡る、地域課題解決の旅」
木工初心者キットを活用し、自作の車で滞在しながら地域の人手不足を手伝う新しい旅の形。

これらのアイデアに対し、ゲストの玉木陽祐さんや、吉田吉徳さんから、実装に向けた具体的なフィードバックが行われました 。

【参加者の声】
「プレゼン発表初めてで緊張したが、クオリティ関係なく発言しやすい環境作りをしてくれていて、いい環境だなと思いました」
「木工専門であるタマキさんとお話を伺うことができて良かったです。今後の製作にとても役立つと思いました」

このように、専門家との交流が大きな刺激となったようです 。
実際に田村市で事業開始される日も、そう遠くはないかもしれません。

森林から始まる、新しい関わり方

今回のイベントは、すぐに何かの成果が出るものではありません。
それでも、今回参加してくれたみなさんが自分事のように田村市の森林について興味を持ち、新しい生き方、新しいビジネスを考えてくれたことは、とてもうれしく思います。

田村市では、今後も森林をはじめとした地域資源を活かしながら、地域内外の人と協力しながら持続可能な地域づくりを続けていきます。
田村市への移住や新規就農・就林をお考えの方に向けたツアーやイベントも引き続き開催予定です。

ご興味のある方は、ぜひ一度たむら移住相談室までお問い合わせください。

【参加者の声】
「田村市には森林資源がある。里山くらしをされている方と交流できて良かったです」
「体験してみないとわからない細かなことがあった。アイデアソンみたいな体験は初で、みんなの知を組み合わせれば色んなアイデアがたくさん生まれるので、この経験をみんなに広めたい」
「夕食、朝食とても美味しかったです。満足に食べることが出来ました。ソトの者を歓迎するトモちゃん(スタッフ)の様な方と出会えて良かったです」